病気と闘う子どもたちへ 小児病棟へのクリスマスバルーン寄付活動について
2023年 聖路加病院さま

2025年のクリスマスも、リトルレモネードへたくさんのご注文をお寄せいただき、誠にありがとうございました。
オンラインショップからご注文いただいたバルーンは、12月の間、当店の拠点横浜から日々全国各地へ旅立ち、
連日の出荷で慌ただしい日々となりましたが、スタッフ一同、どこかサンタクロースのお手伝いをしているような気持ちで、皆さまとクリスマスの喜びを分かち合う時間を過ごしておりました。

クリスマスという特別な時間

何歳になっても心が弾むホリデーシーズン。
特に子どもたちにとっての12月は、街の空気そのものが少し違って感じられる特別な季節です。

温かいおうちで、大切な家族とケーキを囲み、プレゼントを開ける瞬間。
その記憶は、大人になってもふとした時に思い出す、かけがえのない宝物になるのだと思います。

一方で、病院にはおうちに帰ることができず、病気や怪我と闘いながらクリスマスを迎える子どもたちがいます。
入院中は面会に制限があり、大好きなパパやママ、兄弟姉妹と離れて過ごす日々が続きます。

私自身、子どもの頃に重い小児喘息で入退院を繰り返していた時期があり、
クリスマスに病院で過ごしたときの、あの言葉にできない寂しさを今でも覚えています。

そして親になり、自分の子どもが入院した時には、
自分のこと以上に胸が苦しく、家に連れて帰ってあげられなかったことを、ただただ悔しく感じていました。

その経験から、毎年12月が近づくたびに、
心のどこかで寂しさや虚しさを感じ続けてきたのだと思います。

その時の事は、リトルレモネードのinstagramで少し綴っています。
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今の私たちにできること

バルーンを生業とする今、
「この仕事だからこそできることは何だろう」と考える中で、
さまざまなご縁に恵まれ、小児病棟へクリスマスバルーンをお届けする活動を始めました。

この取り組みも、2025年で4年目となります。

当店の規模では、まだお届けできる病院は限られていますが、
毎年子どもたちの笑顔に出会い、
病院を訪れるたびに、むしろ私たちの方が元気と勇気をいただいています。

子どもたちと、その周りにいるすべての方へ

大人でも逃げ出したくなるような治療に向き合い、
たくさんの我慢をしながら日々を過ごしている子どもたち。

そばで支え続けるママやパパ、兄弟姉妹。
そして、日々現場で子どもたちと向き合っておられる医療従事者の皆さま。

ほんの一瞬でも、病気のことを忘れ、
クリスマスのあたたかな空気に包まれる時間を過ごしていただけたら――
そんな思いを込めて、バルーンをお届けしています。

これからも続けていくために

この活動は、リトルレモネードだけで成り立っているものではありません。
日頃からご注文くださるお客さま、
現場を支えてくれるスタッフ、
関わってくださるすべての方のお力添えがあってこそ、継続できています。

皆さまからいただくご注文が、巡り巡って、病院で過ごす子どもたちの笑顔につながっている。
そう思うと、この仕事の責任と喜びを、改めて実感します。

一日も早く、子どもたちが安心しておうちに帰れる日が来ることを願って。
これからも、今の私たちにできる形で、静かに、誠実に、この活動を続けてまいります。


そして、理念を持ち活動され、この活動にご協力いただいている方々へ感謝を込めて。

一般社団法人 みんなのレモネードの会
小児がん患児等及びその家族への支援団体

エムスリー株式会社 CaNow
『病や障がいと共にある方』の願いを叶えるプロジェクト

2025.12.26
Little Lemonade
ダブルノット株式会社
代表取締役 椋 らん

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